脈波伝播速度で心血管系イベントを予測
Arterial stiffness and cardiovascular events Framingham Heart Study
National Heart, Lung, and Blood Institute's Framingham StudyのMitchell博士らの研究で、脈波伝播速度で評価された動脈硬化は、最初の心血管系イベントのリスクと関連することが示された。博士らは、Framingham Heart Studyの参加者2,232例(平均年齢63歳、女性が58%)における脈波伝播速度により測定した動脈壁硬化と発現する主要心血管系イベント(心筋梗塞、不安定狭心症、心不全、或いは発作)の関係を比例ハザードモデルを用いて解析した。参加者の151例(6.8%)が、中央値7.8年(0.2‐8.9年)の追跡期間中に、心血管系イベントを発症した。年齢、性、収縮期血圧、抗高血圧療法の使用、全及び高密度リポタンパクコレステロール濃度、喫煙、及び糖尿病の存在、で補正した多変量モデルにおいて高い大動脈波伝播速度は、心血管系疾患のリスクの48%増と関連した(p=0.002)が、増強指数、中央脈圧、及び脈圧増強は、心血管系疾患の転帰に関係しなかった。このことは、正常な血圧を持っていても脈波伝播速度が正常であることを保証するものではない。したがって、心血管系疾患のリスク予測を改善するために、脈波伝播速度を標準リスクファクターに加える必要があろう。
[Circulation 121(4): 505-511, 2010]
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